株式会社エクシア | コミュニケーション・マナー講師 松原奈緒美

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身だしなみマナー お悩み相談ワースト5

2014/11/24

カテゴリーブログ マナー

企業研修や、指導者研修、打ち合わせでご相談が多い

 

「社員の身だしなみの悩み」

 

ご相談が多いのは

 

①臭い

 

香水、体臭、口臭など原因は様々。

 

注意がしにくいのも、ご相談が多くなる所以。

 

「香水」に関しては、ビジネスシーンでは「使わない」のがキホン!

 

臭いの感じ方は個人差が大きく、

 

その人にとっては、とってもいい香りでも

 

その香りが好みでない人にとっては、気分が悪くなる不快な香り。

会社内以外でも、お店、電車や飛行機など気密性が高くなる場所では、

 

他者に不快な思いをさせる立派な「マナー違反」です。

 

 

注意するときは?

 

一旦「承認」してから注意するのがコツ。

 

当人は良かれと思っていたり、

 

体臭などをカムフラージュしたいなどコンプレックスを抱えている場合もあります。

 

頭から「ダメ」と言われると、

 

素直に聞き入れてくれなかったり、傷ついたりするケースもあります。

 

「いい香りだね」などとあえて承認し、その上で

 

「個人的感覚と、ビジネスの違い」をしっかり訴求しましょう。

 

 

体臭・口臭については、ご本人もお悩みの場合も多いもの。

 

・本人が気づいているか?

 

・ニオイの原因(食事や体調不良など改善できるかどうか?)

 

などをしっかり把握して、適切な対応をとる必要があります。

 

いずれにしても、人間関係をしっかり構築できている方が

 

指摘役を行うのが一番。

 

 

気になる臭いは「消臭」レベルで!それ以上臭いをつけるのは、ビジネスマナー違反です!

 

 

②服装

 

規定外の服装、制服の着崩しから、お手入れ不足まで

 

服装に関しては広い範囲で様々なお悩み相談があります。

 

・穴の開いた靴下を履いていかないように指導してください

 

・ちゃんとクリーニングするように言ってください

 

・胸ポケットに差すペンがキャラクターなのをやめさせたい

 

・派手なアクセサリーを身に着けるがどうしたらいいか?

 

・制服がすぐにボロボロになる社員がいるが、なぜか?

 

・襟、袖に汚れがひどい

 

・露出が多い社員がいる

 

など、書ききれないたくさんのお悩みが。

 

そしてそのお悩み対象は若手社員だけとは限りません。

 

中には、管理職のケースも多々。

 

 

基本は明確化しましょう。

 

「身だしなみ」って?

 

その感覚も、年齢・性別・個人でラインが様々。

 

本人は、それはOKラインだと思っているのです。

 

もしくは、

 

・言われないからOK。

 

・徐々に緩くなってきて、どこまでよいかわからなくなっている。

 

そんな感覚なのです。

 

出来る限り、規定をハッキリ明確化することで、

 

指導する側:指導がしやすい

 

指導される側:判断ができ、乱れにくい

 

ものです。

 

それでもどうしても困ったら?

 

「身だしなみ」と「おしゃれ」の違いを話しましょう。

 

「身だしなみ」は他者評価

 

「おしゃれ」は自己評価  です。

 

「私がいいからいい」「私はこれでいいと思っている」は、その時点で「おしゃれ」

 

誰かが不快と感じたら、その時点で身だしなみから外れていると指導しましょう。

 

 

③ヘアスタイル・カラーリング

 

男性:だらしないがどうしたらよいか?

 

女性:派手だがどうしたらよいか?

 

が最も多いお悩みです。

 

 

一つはヘアスタイル

 

・前髪や横の髪がかかって暗い印象

 

・手入れがあまりされていない

 

これらは、不潔・不快な印象を与えるモトですね。

 

 

もう一つはカラーリング

 

カラーリング規定がない企業はまだまだ多いもの。

 

外資系などで、様々な国の方がいらっしゃる企業では規定がつくりにくいのですが、

 

それ以外の企業ではカラーリング規定を明確化すべきでしょう。

 

カラーは「明度」と「彩度」で決まります。

 

カラーリングの度合いはこの二つがありますが、両方を規定するのは難しいもの。

 

「明度」=明るさの度合い

 

で規定しましょう。

 

規定は6番~10番くらいの間で、企業・業務内容に合わせるとよいでしょう。

 

この番号は、理美容院に行って「何番で」と言えば、必ず通じます。

 

 

④ネイル

 

これは女性ですね。

 

最近は日常からネイルアートをする方も多くなりました。

 

・少しやったら注意されなかったから・・・

 

・パーティ後、取るのが勿体なく、そのまま出社しても言われなかったからするように・・・

 

など最初はワンポイント程度だったものが

 

どんどん派手なネイルアートへとエスカレートしているケースも。

 

そして

 

・みんながやっているから良い・・・

 

という判断に。

 

「手元」というのは、案外目立つもの。

 

そして、しぐさの印象を大きく左右します。

 

ネイルに関しても規定を明確にしておく必要がありますね。

 

 

⑤顔(女性メイク 男性ヒゲ)

 

・スッピンの社員がいる

 

・派手なメイクの社員がいる

 

と、結構極端になりがちなのがメイクです。

 

クリーンルームなど、メイク禁止の職場以外では、ノーメイクはマナー違反!

 

派手なメイクは相手に不快感を与え、ビジネスに支障を与えるもの。

 

 

また、男性では、「ヒゲ」のお悩みをよく聞きます。

 

「生やしてはいけない」と規定があるときはいいのですが、

 

そのような規定がない場合、

 

同じようなスタイルでも、人によって印象が変わって見えやすいのがヒゲです。

 

威圧的に見えたりしてしまう方には注意が必要ですが

 

「〇〇さんはいいのに、なぜ私は注意されるのですか?」

 

と言われてしまうことも。

 

この場合も、承認を入れながら、身だしなみとおしゃれの違い、他者から見た印象

 

を指導すると良いでしょう。

 

 

身だしなみは最初に「目」に入ってくる大切な視覚情報

 

ジャッジに大きな影響をあたえるものです。

 

また、気の緩みも出やすいもの。

 

社員の気の緩みは、企業の気の緩み

 

ご注意ください。