株式会社エクシア | コミュニケーション・マナー講師 松原奈緒美

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新入社員が電話に出たほうがよい理由【TELハラってを考える】

2021/04/11

カテゴリーブログ マナー

ハラスメントが叫ばれるようになってから、

 

次々に様々なハラスメントが今やその数は60とも70とも

 

それ以上ともいわれています。

 

 

最近 話題になっているのが、「TELハラ」問題

 

私はこれは、新入社員が電話に出たほうがよい意味を

 

正しく理解できていないからおこっていると考えています。

 

 

新入社員や若手が電話に出たほうが良い理由は?

 

 

① 電話応対に慣れるため

 

電話応対は業務上欠かせないコミュニケーションツールです。

 

早く覚えたいもの。

 

特に、春はかける側も新入社員が出るだろうと思っているので、

 

できない方にも少し寛容です。

 

今はストレスでも、この期間にできるようになったほうが、

 

自分が得するのです。

 

 

② 会社を覚える

 

私への電話はかかってこないのに、なぜでなければいけないの?

 

無駄なのでは?

 

研修中にもこんなグループ内会話を耳にします。

 

実は電話は新入社員にとっては大きな情報源なのです。

 

様々な取引先や社内内線などを取次ぎすることで、

 

人間関係、取引先関係などを自然に覚えることができるのです。

 

 

③ 業務を効率的に進めるため

 

先輩方はそれぞれ皆様よりも責任ある担当業務があります。

 

いくら先輩が得意だからといっても

 

忙しい先輩方が他者の取次ぎばかりしていたら、

 

担当業務に支障をきたします。

 

また、ご自身への電話が多い方が取次ぎを行ってしまうと、

 

その方への電話がかかってきたときに、

 

すぐに対応できない事態も発生します。

 

仕事を覚える段階の新入社員の皆様が出たほうが、

 

全体業務を円滑に進めるうえで効率的なのです。

 

 

④ なぜ固定電話なの?携帯電話ではダメなのか?

 

個人では固定電話をもたない流れがありますが、

 

企業にとっては、固定電話は社会的信頼感を感じていただく大切なものです。

 

担当者が決まっているものは、携帯電話を教えるという選択肢もありますが、

 

・担当者が決まっていない案件

 

・会社全体宛、部署宛の電話

 

・担当者が不在の場合、部署で対応や連絡いただきたい案件

 

など、様々なシーンで固定電話が便利なシーンはたくさんあるのです。

 

固定電話と携帯電話を上手に使い分けていくことが大切です。

 

 

⑤ 何より「仕事」である

 

嫌な業務、ストレスがたまる業務もあるでしょう。

 

私も新入社員時代、固定電話が鳴るたびに飛び上がるくらいビックリして

 

恐る恐る出ていました。

 

世代が異なる私でもそうですから、

 

携帯電話やSNSで育ってきた新入社員の皆様は、もっとストレスだと思います。

 

しかし、できないままでは順調に仕事を進めていく過程に不便が生じます。

 

入社した時点から、皆様には「給与」が支払われています。

 

ということは、給与に見合った「仕事」をしなければなりません。

 

新入社員である皆様が「これは無駄」などと判断できる物差しは

 

まだ持ち合わせていないはずです。

 

まずは、先輩や会社から与えられた課題に精一杯取り組んでみましょう。

 

進歩した自分を感じることも、社会人の楽しみですよ。

 

 

先輩・上司・指導側は?

 

世代によって、経験値は異なるものです。

 

指導側は、そのような背景を想像しながら指導したいものです。

 

電話応対の練習をたくさんしたり、

 

まずは先輩との電話を体験させるなど、

 

工夫すればハードルが下がり、ストレスも減らせます。

 

また、「なぜ?」を説明しなければ、押しつけられていると感じるでしょう。

 

 

「TELハラ」問題は、新入社員の課題だけではありません。

 

双方に原因があることを理解して、指導していきましょう。