マニュアルのその先に「接遇」はある!
昨日 素晴らしい接遇に出会いました。
少しめまいを感じ、そのまま移動するのをやめて休憩に入ったカフェ。
「いらっしゃいませ 奥のソファー席をどうぞ」
一人だけど、空いているから良いのかな?
ソファーに沈みこむ。
お水とおしぼりが運ばれてくる
「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」
はい・・・やっと返事をする。
ハァ・・・注文しなくては!そう思った瞬間
目の前に 暖かいお茶(玄米茶)が置かれた。
店員さんを見ると、彼女はニッコリ会釈だけをしてさがっていった。
しばらくご厚意に甘えて暖かいお茶を飲み、落ち着く。
「すみません」
「ハイ」
「お茶ありがとうございました。ミルクティとケーキをください」
ケーキは正直食べられるか心配だった。しかし、お店自慢のケーキの様子。
何より、ご厚意にこたえたい!
ゆっくりいただき、気づくと3時間ほど休憩させていただいていた。
「長居して申し訳ございません。美味しかったです。ありがとうございました」
「いえ。大丈夫ですか?またお越しください」
私の様子を見ながら、お店の扉をあけて見送ってくださった。
このような、心の行き届いた接客に出会うと、本当に清々しい気持ちになります。
以前にも、ホテルの雪の日の素晴らしい接客や、
薬を出した私に黙って白湯を出してくださった接客(ブログ引越し前)
などをご紹介したことがあります。
このような「接遇」は、当然「マニュアル」にはありません。
今 目の前にいらっしゃるお客様をしっかり
「見て」「想像し」「こたえる」
を実践しているのです。
研修で「マナーとは?」「接遇とは?」という質問をよくします。
様々なこたえをおっしゃっていただきますが、
そこに共通するのは
「相手が起点であること」
元々、マナーやマニュアルもそのためにあるもの。
それを活かし、その上で目の前にいるお客様にこたえる
真の「接遇」はそこにあるのです。
クレームは耳に入るけれど、褒めている言葉はなかなか自分の耳に入らないかもしれません。
しかし、お客様も、上司・同僚・部下も
みんな見ているし、正しいジャッジメントをしているものですよ。