就職試験 対策完コピでは合格しません
就職戦線が本格化。
この前後には、企業・管理職研修などが多い私も
いくつか就職向けの講演や講義をすることがあります。
受かる人は見ればわかる!
「この子はどこを受けても合格するだろうな。逆にこの子は苦労しそう」
それは語らずとも第一印象でわかるものです。
とこんな話をすると、ではどうすれば第一印象を良くできますか?
・・・となるわけですが、
にわか仕込みの試験対策だけで、本当の第一印象は作れるものではありません。
本当の自分を、より効果的に演出するのが「第一印象術」
ただ単に本や講義で習った「対策を完コピ」しただけでは、
見透かされてしまうものです。
私の新卒採用時の経験をお話ししましょう。
受けた企業は一社のみ。自分で情報収集して見つけてきた「情報サービス企業」でした。
地方企業でしたが、人気企業で受験者は600名ほど。
集団面接→二次面接・筆記試験→役員面接で、合格者は13名でした。
私がした試験対策は、
①マナー
学校のマナーの先生に様々なご相談。
授業以外に自宅でも面接対策を何度もロープレしました。
また、自宅への電話連絡にもそなえて、両親にも自分で電話応対をレクチャー。
私の両親は、ちゃんとした応対をする人でしたが、
娘の本気度が伝わったのか、協力してより好印象な応対を心がけてくれました。
②自分のセールスポイントのまとめ
就職面接は、営業です。
自分が担当者や経営者だったらどんな人が欲しいのか?
そこが一致しなければ、企業は欲しいとは思いません。
自分のどこを売り込めるか、セールスポイント、志望動機を明確化しました。
④自分らしく
特殊な業界だったこともありますが、
私はいわゆるリクルートスーツを全く着用することなく、就職を勝ち取りました。
着用したのは、パステル系スーツ。
当然、会場では目立ちました。
目立つことがよく出る場合も、悪く受け取られる場合もあるでしょう。
就職対策では、このような服装をすることは通常NGと言われます。
私の場合は、それでもあえて戦略的にチャレンジしました。
私の戦略は、
①自分の好感度は崩さず、明るく目立つスーツで意外性(キャッチ力)
②立居振舞いと言葉づかいで礼節をアピール(信頼感)
③あとは自分らしくセールスポイントをしっかり営業(モチベーション)
でした。
しかし、すべてが予定通りではありませんでした。
説明会で、社長が話した内容で、
私のセールスポイントなんて薄っぺらなものだと思い知らされました。
イベント事業部を目指していた私は、企画力や、行動力をPRするため、
生徒会や学校祭などで中心的活動をしたことを話そうと思っていました。
しかし、説明会で社長が
「わが社を受ける方の半分は、
・絵や文章を書くのが好きだから編集をしたい
・生徒会や学校祭で会長などをしていたからイベントの企画がしたいと話します。
それだけでは不十分。そんな人はいりません!」
と仰ったのです。
私「そうか・・・みんな、考えることは同じなのね・・・」
集団面接を待つ間、「どうしよう・・・」と迷いましたが、自分の番が来る前に決めました。
「自分の中にないものは出せない!ありのままの自分で思い切りアピールしよう!」
その時の私は、前傾姿勢で、
自分が頑張ってきたこと、そしてプランナーを目指して勉強してきたことを
純粋にアピールしました。
他の方には、
「先ほどの社長の話が耳に入りませんでしたか?」
などのツッコミもありましたが、私には全くなく
その後、スイスイ最終選考まで進み、学校で1番に内々定をいただきました。
第一志望がトントン拍子で決定し、結果1社しか受けなかった。
それが、私の就職活動でした。
合格を勝ち取るために、今講師として私がお話しするのは、
マナーだけでなく、
①自分の未来は自分で選びましょう
社会人として誕生する場は、自分で選び、自分で勝ち取る覚悟を!
その覚悟や想いは企業担当者に伝わります。
②就職試験は「戦略」で勝ち取りましょう
もしもあなたが企業の担当者・経営者なら、どんな人がほしいと思いますか?
相手目線で想像して、自分のセールスポイントをまとめましょう。
そして、それを効果的にアピールする戦略をたてましょう。
試験までの準備は、悔いのないようしっかりと。
③自分らしくPRしましょう
私は用意したものが通用しないと言われました。
しかし、取り繕っても仕方がない!と思い切りアピールしました。
これまでの自分にない力は出せません。
本番では、今のありのままの自分を、全力でアピールしましょう。
ということです。
誰のものでもない あなたの未来です。
そして、新卒就職は、社会人としてのあなたの誕生の場。
社会人としての経歴はここからスタートし、社会人の基礎ができる場でもあります。
未来を、夢を、勝ち取ってください。