「してあげたい」心理のキケン
2014/09/04
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「~してあげたい」そんな表現をされる方、いらっしゃいますね。
この言葉をよく口にする!っと言う方は、ご注意ください。
一見 とても奉仕精神にあふれる良い言葉に聞こえますが、
「押しつけ」や「上から目線」になっている可能性があります!
なぜなら、「してあげたい」というのは、
自分より相手が下、弱い立場、もしくは、相手にできないこと
である時、出る言葉だからです。
また、「してあげたい」と思うと
相手が期待通りの結果を出せない時に、
「私は~してあげているのに・・・」と思ったり
相手にも同等のことを求め、
「~してくれてもいいのに・・・」「私は~しているのに、~してくれない」
などの一方的な不満になります。
相手から見たら、どうなのでしょう?
「~してほしい なんて言っていない」
「勝手に~したんでしょ?」
ではないでしょうか?
このようなコミュニケーション障害は、
企業でも家庭でもよく起こっているもの。
「~してあげたい」を「~させていただく」に変える!
実はこのようなケース
先ほどお話しした「奉仕精神」のある方に起きやすい傾向です。
例えば、私たち「講師」のような「先生」と呼ばれる職業。
講師養成をしていると、
「もっと皆さんにマナーを伝えたい。マナーを教えるのが仕事」
そんな言葉を耳にします。
私はその時、
「これは私の持論ですが、マナーを教える と思わなくても良いのではないでしょうか?
身につけることは、ご本人にしできないこと。
私は、たくさんのヒントを出せればいいなっと思っています」
とお答えします。
それは、おそらく「教える」と思った瞬間、自分自身の目線が高くなり
相手の目線を見落としてしまうであろう と考えているからです。
この場があるのも、受講生様がいてこそ
「講義をさせていただく」それだけなのです。
皆さんは「してあげたい」目線ですか?「させていただく」目線ですか?