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意味を知るとなるほど納得!~今が準備ドキ。御歳暮のマナー

2018/11/12

カテゴリーブログ マナー

なんとなくその時期が来たら贈るだけ。そんな方も多いのでは?

 

本日は、御歳暮の歴史やマナーを紐解いていきましょう。

 

 

そもそもお歳暮の歴史って???

 

歴史には諸説ありますが、ルーツは中国にあるといわれています。

 

中国では神様のお祭りで、上元、中元、下元に神様へのお供え物を贈っていました。

 

これが、日本で「御霊祭り(みたままつり)」と混じり変化したとされます。

 

「御霊祭り」とは、年2回、先祖の霊を迎えてお供え物をして祀ったもの。

 

徐々に形を変えて、室町時代頃にはお歳暮などが始まったとされています。

 

広まったのは、江戸時代。

 

明治後期には現在のような形式になったといわれています。

 

昔はお供え物を分家から本家や、嫁ぎ先から実家に、使用人から雇い主などへ

 

贈り届けていたとされ、主に、年の無事に越し新年を迎えるための必需品として、

 

日持ち食品が贈られました。

 

現代では、それが日頃お世話になっている方々へ、

 

一年間の感謝やお礼の気持ちとして、贈答を贈るようになっています。

 

どのくらいの金額の品物を贈ればいいの?

 

現代では職業、関係性、家々によって金額の幅も広くなっていますが、一般的には

 

・親戚や知人・・・3000~4000円程度

 

・お世話になっている方・・・~5000円前後

 

・特にお世話になっている方・・・5000円~1万円程度

 

程度を目安となさるとよいでしょう。

 

贈る先によって、その相手を想像して送ってください。

 

例えば、人数、好み、会社なのか?個人宅なのか?

 

お中元を贈っている場合には?

 

お中元とお歳暮の場合、年の瀬のご挨拶のお歳暮を重視します。

 

お中元よりもお歳暮の方が同等~やや豪華になさるとよいでしょう。

 

 

お中元やお歳暮につけるのしって???

 

お中元やお歳暮を受け取ると、のし紙がついていますね。

 

一言でのし紙といいますが、ここにもマナーがあります。

 

熨斗紙の違い

 

 

お中元やお歳暮に使うのは、

 

水引が、5~7本の紅白(赤金)蝶結び(花結び)のもの

 

結び切りは使わないようにしましょう。

 

 

注意したいのは、「熨斗(のし)」の有無。

 

熨斗とは、のし紙全体を指すのではなく、本来は、この部分(下写真)のこと。

熨斗 説明

 

アワビは長寿の象徴とされ、おめでたいことに

 

熨斗(紅白の紙)に包んだ薄くのばしたアワビをつけるようになりました。

 

現在は簡略化され、黄色い紙上のものや、プリントされた熨斗が使われています。

 

 

生ものには「熨斗」はつけない!

 

生ものを贈ること自体がお祝いの印ととらえられます。

 

そこで、生もの以外には「熨斗」がついたものを使用しますが、

 

生ものには、お祝いの印が重なってしまうことから、熨斗をつけず、贈ります。

 

生ものの例として:お肉、ハム、魚介類、果物など

熨斗の有無

 

名前の書き方は???

 

のし紙がチョイス出来たら、名前をしっかり記載しましょう。

 

筆記具は、濃い黒の筆ペン。

 

水引中央上に献辞「御歳暮」、水引の真下に、フルネームで記載します。

 

会社名の場合には、略さず記載。

 

社長名の場合には、社長の名前が中央にくるようにしましょう。

 

 

熨斗紙のつけ方を聞かれたら???

 

「内のしにしますか?」「外のしにしますか?」

 

お店でそんな質問をされることもあるでしょう。

 

持参する場合は、外のしにすると相手に目的がはっきりわかりますね。

 

発送の際には、内のしにして熨斗が破れたりしないようにすることもございます。

 

外のしの場合には、のし紙自体も大切な贈り物の一部ですので、

 

破れたり汚れたりしないように送りましょう。

 

 

弔事があった先にはどうするの?

 

相手先が四十九日(忌中)には贈るのは避けます。

 

11月以降に弔事がある先には、発送時期は概ね四十九日(忌中)と重なります。

 

ご注意ください。

 

なお、四十九日の忌中が明けていれば、喪中(~1年程)であっても

 

お歳暮や御中元は贈ってよいとされます。

 

ただし、喪中の相手先にはめでたい紅白の熨斗紙は避けて、

 

無印ののし紙を使うなどなさるとよいでしょう。

 

お店の方に相談すれば、そのようなのし紙があるはずです。

 

なお、品物も生ものは目出度い意味があるので避けるようにしましょう。

 

 

贈る時期は???

 

関東、関西で若干の差があるとされますが、

 

最近は全国的に12月初旬から発送がスタートする傾向にあります。

 

どれだけ遅くても12月25日までに届くようにしましょう。

 

贈りそびれてしまった!どうしよう・・・?

 

年内にお届けできない場合には、

 

年始に、御年賀や寒中見舞いなどとして贈るとよいでしょう。

 

御年賀は、松の内(~1月7日)まで。 

 

関西では15日の小正月まではよいとされるなど、地域性もあります。

 

それを超えたら、寒中見舞いで。

 

こちらも地域性がありますが、

 

小寒はじめ(1月5日頃)や松の内明け(1月8日以降)、小正月明け(1月16日以降)

 

から立春(2月4日頃)前までに贈ります。

 

 

正しい贈り方って???

 

最近は、品物だけを送りつける方もいらっしゃいますが、

 

基本的には「感謝やお礼のご挨拶のお品」

 

正式には、訪問して直接贈るのがキホンです。

 

その際には、風呂敷に包み(またはお渡し用の袋に入れて)

 

パッケージが汚れないようにお持ちしましょう。

 

お渡しする際には、風呂敷などから出して、ご挨拶とともにお渡しします。

 

相手にアポイントをとって伺うなど、相手の時間への配慮も忘れずに!

 

相手の都合も考え、簡略化して現在は発送するのことが多いでしょう。

 

その際には、感謝やお礼の手紙などを同封するか、

 

同封ができない場合には、同時期(~やや前)にお礼状が届くよう

 

送付するとよいでしょう。

 

 

頂いた側にもマナーが大切!

 

届いたらお礼の品は必要なの???

 

返礼の品は必要ないとされています。

 

関係性などにもよりますが、概ねいただく先には何等か同等のものを

 

お歳暮や御年賀などで贈るなどなさる方が多いでしょう。

 

お礼の連絡だけは必ずしましょう!

 

発送がメインの現在、いただきっぱなしの方もいらっしゃいます。

 

相手は「ちゃんと届いただろうか?」と心配なさることもあるでしょう。

 

お礼状を送付するか、電話やメールであってもしっかりお礼をお伝えください。

 

最も丁寧なのは手書きのお礼状です。

 

電話やメールはそれよりも簡易的なご挨拶です。

 

 

日本人は古来から節目を大切にし、気持ちを形に表してお届け してきました。

 

もちろん、形がすべてではありません。

 

意味も理解しない形式だけの贈り物では相手に気持ちが伝わりません。

 

人を大切にし、相手に敬意を示し、心遣いをする

 

「お互い様です」「ありがとうございます」「よろしくお願いいたします」

 

そんな気持ちが詰まっているのが、日本の贈答文化です。

 

相手を想像し、相手に喜んでいただけるご挨拶や贈りものをする

 

それが何より大切ですね。